
営業の仕事がつらくて「もう辞めたい」と思ったとき、勢いで退職届を出してしまうのは危険です。感情で動くと、次の職場でも同じ壁にぶつかったり、収入が途切れて焦って条件の悪い転職をしてしまったりします。
この記事では、営業職の方が転職で失敗しないために、辞める前にやっておくべき準備を5つのステップで整理します。
ステップ1:辞めたい理由を「変えられるもの」と「環境のせい」に分ける
まず、辞めたい理由を紙やメモに書き出してみてください。
- ノルマのプレッシャーがきつい
- 上司との相性が悪い
- 残業や休日出勤が多い
- 給料が上がらない
- 商品や商材に魅力を感じない
このうち、上司や職場環境が原因のものは転職で解決しやすい一方、「営業そのものが合わない」場合は、転職先でも同じ悩みを抱える可能性があります。理由を分けることで、次に選ぶべき職場の条件が見えてきます。
ステップ2:自分の営業実績を数字で棚卸しする
営業職の転職では、実績を数字で語れることが大きな武器になります。辞める前に、以下のような数字を整理しておきましょう。
- 担当した売上・受注件数と、目標に対する達成率
- 新規開拓と既存顧客の比率
- 表彰や社内ランキングの実績
- 担当エリアや顧客の規模
在職中でないと確認できない数字も多いので、転職を考え始めた段階でメモしておくのがおすすめです(会社の機密情報の持ち出しはしないでください)。
ステップ3:転職活動は在職中に進める
収入が途切れる不安がなくなると、焦って妥協する失敗を避けられます。面接の日程調整は大変ですが、可能であれば在職中に内定まで進めるのが理想です。
転職サイトへの登録や、転職エージェントの無料相談は在職中でも利用できます。営業職に強いエージェントなら、業界の相場や自分の市場価値も教えてもらえます。
ステップ4:内定が出てから退職を切り出す
退職の申し出は、内定と入社日が固まってからにしましょう。伝える順番は、原則として直属の上司が最初です。
退職の申し出の期限や有給休暇の扱いは、会社の就業規則によって異なります。民法では退職の申し入れから2週間で雇用契約を解約できるとされていますが、トラブルを避けるためにも、まずは就業規則を確認し、引き継ぎ期間を含めて1〜2か月前には伝えるのが一般的です。
ステップ5:退職前に生活費と手続きを確認する
最後に、お金と手続きの確認です。
- 退職後に収入が途切れる期間がある場合は、生活費の備えを確認する
- 健康保険は任意継続・国民健康保険・家族の扶養のどれにするか検討する
- 年金は国民年金への切り替え手続きが必要
- 離職票や雇用保険の手続きは退職後に会社から書類が届いてから進める
細かい条件は人によって異なるので、不明点はハローワークや社会保険労務士などの専門家に確認してください。
まとめ
営業職の転職を成功させるコツは、「辞めたい」という気持ちを「次にどうしたいか」に変えてから動くことです。
- 辞めたい理由を分けて考える
- 実績を数字で棚卸しする
- 在職中に転職活動を進める
- 内定が出てから退職を切り出す
- 生活費と手続きを確認する
焦らず準備を進めれば、今のつらさを繰り返さない転職に近づけます。

