上司と相性が悪い、自分のことが嫌いなのか?いつも無理難題や理不尽なことを言われる。最近会社に行きたくない・・・その気持ち分かります。しかし上司に冷遇されていない人もいます。上司に冷遇される人とされない人、それぞれの特徴についてお話します。
上司から無理難題や理不尽なことを言われやすい人の特徴
上司から冷たくされる・嫌われる・無理難題や理不尽なことを言われる人には特徴があります。
その特徴をいくつか例に挙げてみましょう。
基本的にイエスマン
かつて昭和や平成の時代において、職場ではイエスマンが良しとされていた風潮がありました。しかし今は令和の時代です。
それにイエスマンと素直な人は全く違います。
イエスマンとは何を言われても「はい」と答える人です。
何を言われても疑問を持つことなく、決まって「はい」と答える人は、見る人によっては自分の信念がない人だと評価されてしまいます。
まだ社会経験も浅いし上司の言うことは絶対だと思っているのでいつも反射的に「はい」と言っておりますが間違いでしょうか?
間違いではないですよ。しかし毎回それでは上司にとって都合のいい『上司のいいなり』になってしまうのではないかと心配ですね。
上司なのであなたに指示をするのは普通ですが、職場では上司の言うことは「絶対である」という考えは捨てた方があなたのためです。
何を言ってもイエスマンだと他の部下に頼みにくい仕事もあなたに頼むようになり、やがてその仕事の内容もハードにエスカレートし、ついには不公平さを感じるようになります。
また、イエスマンキャラが定着すると何を言ってもいいキャラと勘違いされ、上司のストレス解消のはけ口となりやすく、怒られたり詰められる機会が増えます。
イエスマンだと『何を言ってもいい人』と勘違いされてしまうことがありますからね。
報連相(ホウレンソウ)をしない
報連相とは報告・連絡・相談の頭文字をとったビジネス用語です。
職場では社員同士や上司への報告・連絡・相談が基本です。
このホウレンソウさえしっかりとやっていれば業務上のトラブルや大きなクレームが発生した時に上司から怒られることはありません。
何故ならその状況を常に報告・連絡し、その状況について相談していたからです。
逆に状況を全く報告・連絡せず、ちょっとまずい感じになっても相談さえしなかった案件がトラブルやクレームに変化した場合は「なんで言わなかったんだ!」と叱られるでしょう。
忙しくて指示された業務が遅れがちな時は怒られそうでなかなか状況を報告出来ません。
指示された業務についてはその場で『いつまでに終わらせればいいか』を確認しましょう。その時に自分の抱えている仕事量が多い場合は納期を延期してもらえないか相談しましょう。
それに例え、遅れがちであっても正直にその進捗を上司に報告しておくべきです。
言いずらいことも報告だけはするべきなのですね。あと他にクレームになりそうな案件はなかなか上司に相談しずらいのですが・・
クレームになりそうな案件は必ず上司に報告・相談しないと駄目です。クレームはあなた一人で抱える問題ではなく会社としてチームとして解決しないといけません。まだ傷口が浅いうちに上司や先輩のアドバイスやヘルプを提供してもらうことで大きなクレームに発展することを防ぎます。
ホウレンソウをしない人は上司からは毎日何をやっているのか分からないと思われています。
そんな中、なかなか相談出来ずにいたクレームが大きなものに発展し、初めて上司に相談したらどう思われるか想像出来ますよね。
以上のようなことからホウレンソウをしない人は上司から厄介者扱いをされ、扱いが雑にされがちになります。
プラス(いい報告)もマイナス(悪い報告)も漏れなくホウレンソウするのが大切です。
上司と目を合わさない・避ける
関係上仕方のないことですが、上司とは出来れば距離を置きたいしあまり近くに居たくないものです。
特に営業職の場合は上司と顔を合わせる度に成績やノルマのことを言われるといった理由から上司を避けがちになります。
あるあるですよね。特に上司の機嫌が悪そうな時は避けるどころか存在を消したくなる時があります。
これはあなたが悪いのではなく、上司さんのコミュニケーションの取り方にも責任があると思いますけどね。
上司の機嫌が悪くなくてもあなたが上司を避けたり、目を合わせなかったりすると愛想がないなどと思われ上司のあなたに対する印象は悪くなるばかりです。
そのような状況の中、あなたが小さなミスを起こしただけで普段は怒られることはないのに、ここぞとばかりに過度に叱責されます。
また、あなたが目を合わせないので上司も同じようにあなたの顔を見ないで指示したり態度が冷たくなりがちになります。
勘違いされて上司に悪い意味で『人は鏡』の態度をとられてしまいます。
指示を忘れる・教えたことのメモを取らない
1回や2回、上司からの指示を忘れる程度は仕方ありませんがしょっちゅう忘れる人は当然上司からの印象が悪くなりますね。
しょっちゅう忘れる割にはメモも取らないしちゃんと話を聞いていないのでは?と思われてしまいます。
上司は一度あなたに頼んだ仕事の進捗を頻繁には聞きずらいものですが、どこまで進んでいるのか、忘れないでやってくれているのかはずっと気にしています。
だからこそホウレンソウが必要なのです。
出来れば上司から何か指示を受けたり、仕事を教えてもらった時はその場でメモを取ると印象がよくなるうえ、後で忘れた時に見返すことが出来ます。
一度聞いたことをパーフェクトに覚え、ホウレンソウも確実に行える人は問題ありませんが人間そんな完璧ではありません。
今はスマホのメモ機能があるからそれを活用したいと思います。
世代によっては上司が話しているのにスマホをいじっていると勘違いされることもあるので注意しましょう。スマホでメモする場合は上司との話が終わってからにした方がいいと思いますよ。
そうなのですか、それはジェネレーションギャップですね。
営業職なら尚更、相手に自分を合わせることをおすすめします。職場の上司は理解ある人かもしれませんがお客様とのやりとりでは勘違いされることもありますからね。普段から意識することで自分を守ることに繋がります。
上司からの指示や教えてもらったことを『忘れる人』は上司の言うことを軽視していることと思われても仕方ありません。
その為、上司のあなたに対する印象は悪くなり嫌われたり冷たくされる原因の一つになります。
仕事もなかなか先輩社員のように成績をあげたりうまくこなすことが出来ないのですがこれも上司に嫌われたり冷たくされる原因になりますか?
いえ、私ならそんな扱いをしません。多くの上司は部下が頑張っているのか、仕事を覚える気があるのかを重視します。要するにメモや質問をすることより『仕事を頑張る・覚える気がある』ことをうまくアピールすることがポイントです。
上司から無理難題や理不尽なことを言われない人の特徴
逆に上司から受けが良い・無理難題や理不尽なことを言われない人にも特徴があります。
上司に冷遇されている方はご参考にしてみてください。
ハキハキとしている・信念を持っている
モゴモゴせずに何事もハキハキと受け答えする人は上司からの印象も良いです。
とはいえハキハキとしている人はイエスマンではありません。
例え上司からの指示であっても「おかしいな」と疑問に思えば「私はこう思います」と上司に対して臆さずにきちんと自分の意見を言える人。
単なる反論とかではなく、自分が思っていることや自分の意見をしっかり持っていてそれを言葉に出来る人です。
「上司が言うから仕方ない」と諦めるのは簡単ですがその先に明るい未来は無いと思ってください。
イエスマンは言うことを聞いていればその場はしのげても後々、自分が何も言えなくなり上司の言いなりと化してしまいます。
しかし、自分の意見を言葉に出来る人はその場はちょっと空気がおかしくなっても、その後にやる事をやれば後々、上司はそんなあなたの性格を認めざるを得ない状況になります。
その為には日頃から自分の考えや信念を持って仕事をすることが大切です。上司や会社から言われたことだけやっていればいいと思っている人は単なる反論しか出来ません。
ブレない信念が必要ということですね。
出来ることと、出来ないことをはっきりと主張する
悪い上司の言いなりにならない人には出来ることと、出来ないことをはっきり主張出来る人が多いです。
なんでもかんでも請け負わないといいますか、要は上司に無理難題を言わせないことですね。
挑戦の意味を込めた仕事を出来ないと主張するのではなく、上司による無理難題な仕事や指示に対しては出来ないと主張出来るかということです。
例えば営業職で言うと「今月契約とれるまで休むな!」とか「今日100件飛込み営業終わるまで帰ってくるな!」とか言われることも無理難題と言えますか?
そうですね、法に反した指示や命令、物理的にも無理なこと、そのほかに過度な根性論の指示は無理難題な指示と言えますね。
でも私の営業成績が悪い時は上司のそのような無理難題な指示に対して「分かりました」と答えてしまいます。
それは駄目です。無理なものは無理です。最初は冗談半分に言われてもそのうち上司がヒートアップして冗談ではなく本気で言うようになってしまいますよ。
あなたの営業成績が悪いのはあなた一人の責任でしょうか?
もちろんもう少し努力が出来たかもしれませんがもしかしたらう売りたい自社商材の魅力が足りないかもしれないし、もしかしたら商材の価格自体が高いのかもしれません。
であれば商品開発担当の人も価格設定をしている担当の人にも「契約がとれるまで休むな」と言ってほしいですよね。
会社もより多く商材を売りたいのであれば飛込み営業をする社員任せにせずに宣伝広告費の予算をとって新聞折り込みのチラシを入れたり、インターネットや自社サイトで検索に引っ掛かるようにもっと努力するべきなのです。
宣伝広告費にそんなに予算を掛けられないから営業さんに仕事をとってきてもらっている会社が、契約をとれないからといって営業さんに「契約をとれるまで休むな」と言うなんて言語道断ですね。
また、労働基準法でも週に1日、または4週に4日以上の休みがないと労働基準法違反とされています。
労基違反じゃなくても週休2日の約束で働いているのならば週休2日しっかり休む権利があります。
また、上司からあなたの経験や能力ではとうてい出来なそうな仕事を押し付けられることもあるでしょう。
しかしこような無理難題を押し付けられそうになっても「私には出来ません」とはっきりと断りを入れることです。
出来るか出来ないか分からないのに仕事を受けてしまうと失敗した時にあなたも頼んだ上司も困ることになります。
立場は違いますがこれは事業者同士でも同じことが言えます。出来るか出来ないか分からない仕事の依頼は受けることはありません。はっきり断ることは職場だけではなく、将来あなたの人生において必要不可欠なスキルとなります。
このように、出来ることと出来ないことをはっきりと主張される部下には、上司は無理難題な仕事や指示をしにくくなるのです。
上司よりも頭が切れる、知識がある
上司の言いなりにならない人の特徴として、上司よりもデキる人間であることも挙げられます。
頭の回転が早い、知識がある、仕事も出来る人に対して上司は言うことは無いし、何も言えないでしょう。
もし仮に上司とあなたが同期だとしたら、上司はあなたに勝てないと思わせるくらいの人物になるのです。
私は頭が悪いし仕事もまだ経験が浅いからそれは無理そうですね・・・
私はそうは思わないですね。上司は成長が止まっていますがあなたはこれから成長する伸びしろがあります。まずは自社商材についてとことん詳しくなってその知識を上司に見せつけるなどから始めてみましょう。
あなたはいつまで上司の下で仕事をするつもりか考えたことはありますか?
上司は嫌いですか?好きですか?
上司が嫌いならば「こんなやつの下にいつまでも上司面されたくない!必ず追い抜いてやる」という気持ちで仕事をしましょう。
その為には、最初はこの分野だったら上司よりも優れていることを一つずつでいいので作っていきましょう。
例えば社会情勢や経済事情については上司よりも詳しい・この分野の法律や関連法規は上司よりも知っている・・など始めは仕事に関係ないことでも社会人としてのスキルを上司よりも磨くことからでもいいと思います。
それが一つ一つ積み重なり、自信へと変わっていくと内面から圧が出てきて上司から無理難題を言われない、理不尽なことを言われないキャラが構築されていくでしょう。
私はサラリーマン時代に上下関係が逆転した光景を目の当たりにしたことがあります。立場を逆転させた元部下だった方は学歴はありませんでしたが努力家で勉強を惜しまない人だったのを覚えています。
上司と立場を逆転させるまではいかなくても、上司の更に上の役職者に一目置かれるようになり、上司を他の部署へ異動させるくらいの気持ちで勉強をしてみましょう。
上司に冷遇される人とされない人の特徴についてのまとめ
はい、参考になったかどうか分かりませんが何かしらのヒントは見出すことは出来たのではないでしょうか?それでは今回お話した内容のポイントをまとめてみたいと思います。
〇上司に冷遇されたり言いなりになりがちな人は基本的にイエスマンである
〇上司を避けるとやはり冷遇されたり嫌われやすい
〇上司からの話はアピールでもいいのでメモを取ると失敗した時に傷口が浅くなる
〇信念を持ち「出来る・出来ない」がはっきりしている人は上司の言いなりにならない
〇上司よりも頭が切れるとやがて上司は何も言えなくなる
ほんの少し勇気を持って主張すべきところでは自分の信念を持って主張する強さも必要なのですね。
職場なので輪を乱さない程度に自分さしさを主張出来るといいですね。でも会社自体がブラック企業の場合は改善の見込みが極めて低いので転職を視野に入れた方が早いです。会社自体の見極めも必要となります。