実は縁起が良いとされる『生前墓』。自分の為ではなく家族の為に考える建墓について考えよう

生活

本記事では”生前墓”・”寿陵墓”の意味や歴史・メリットや注意点など詳しくご紹介いたします。

最近巷でよく耳にする事が増えました”終活”や”生前墓”など…その言葉の通り、人生を終えるにあたる活動、そして生前に建てておくお墓の事を意味します。

「え…?生きているうちからお墓を建てるなんて縁起でもない!」

このように考える方などもおられるかと思いますが、そこで今回は、生前に建てるお墓”生前墓”についての正しい知識やメリット・デメリットなど、また、今後更なる高齢化が進む時代において是非
知っていて欲しい情報をお伝えしていきます。

生前墓の歴史について

実は生前墓の歴史は古く、古来中国の秦の時代に始皇帝から始まったとされております。

その後は各王族や権力者達、そして日本では聖徳太子も生前建墓しており、”寿陵”とも呼ばれております。

また、仏教において生前に自身の冥福を祈り、仏事を営むなどをして徳を積む事を”逆修”と言い、今では生前に戒名し墓石に朱字を刻むなどを指す事もあります。

お墓参りなどに行った際、よく墓石の裏側に赤字で名前が塗られているお墓をご覧になった事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

生きているうちからお墓を建てることに抵抗のある方はいらっしゃるとなども思いますが、古来の中国では逆に生前建墓する事は「不老長寿」「子孫繁栄」「家庭円満」など、とても縁起の良い行
として言い伝えられてきた
のです。

生前墓のメリット

2018年度の全国消費者実態調査によると、生前にお墓を購入する人の割合は全体の20.3%(5人に1人)の割合で現在も増加傾向にあるようです。

このような傾向にあるのは生前墓には大きなメリットがあるからです。

ここではそのメリットについていくつかご紹介したいと思います。

将来の不安や負担が解消される

高齢化または病気などを患った方などでしたら尚更、誰もがいずれ訪れる先々の事に対して大きな不安があります。

ご本人様はもとより、残されゆく家族の負担などを考えると不安の中で残りの人生を過ごして行くのはとても辛い事です。

また、直ぐにお墓が必要となった場合には、墓地の予算や種類・立地・アクセス・環境面など…更には建墓に要する時間も必要です。

ただでさえ葬儀やその他各種手続きなどに追われる中でのご遺族の身体的負担や精神的負担は大変重くのしかかる為、それら負担を少しでも軽減・緩和する為にも生前に建墓しておく事はとても大きな価値があるのではないでしょうか。

自分自身で最良の選択が出来る

生前にお墓を建てようが亡くなった後から建てようが建墓にかかる費用が変わるわけではありませんが、お墓の種類によってそれぞれに相場は変わってきます。

一般的にお墓をイメージした時に思いつくのが「継承墓」です。「一般墓」と呼ばれることが多いこの種類のお墓は子や孫世代など先祖代々継承していく個別のお墓となります。

この一般墓を選ぶ方の理由は主にお墓を代々引き継いでいきたい・家族で一緒のお墓に入りたいという理由が多くを占めます。

また他にも、墓地の供養塔などに祀られる「永代供養墓」や墓石を建てずにシンボルツリーの周りに遺骨を埋葬する「樹木葬」、施設内に骨壷を収める「納骨堂」など、これらは個別では無く他の遺骨と一緒に祀られるお墓になります。

このようなお墓はやがて後継ぎが居なくなる心配であったり、管理のしやすさなどに選ばれる理由があります。

そして、一重にお墓と言っても実は様々なデザインや石の種類・彫刻など…沢山の選択肢から選ぶ事が出来るようになっております。

特に生前墓であれば、本人の意向に沿ったお墓を選択が出来ますし、また、時間の余裕を持って墓地や霊園、墓石のタイプやアレンジを自分で選ぶ事が可能です。

相続税対策

預貯金や不動産(土地・建物など)を相続する場合、国が定めた法律に従って相続税を支払う必要があります。

ただし、お墓に関しては「祭祀財産」と呼ばれ相続税対象外となります。

その為、生前にお墓を購入しておけばその費用を節税する事が出来ます。

例えば民営の霊園などで一般的なお墓を建てる費用として150万〜300万円が相場とも言われております。

生前墓を建墓する事により、残されたご遺族にとっては経済的な負担も軽減することが出来るのです。

※但し、ローンでの購入には注意して欲しい点があります。詳しくは次の「デメリット」にてお伝えしておりますので、是非ご参考下さい。

生前墓のデメリット(注意点)

先にご紹介しましたように生前墓には沢山のメリットが存在します。

しかし逆に生前墓において注意していただきたい点もいくつかございますので、ここではデメリット(注意点)についてお伝えします。

生前墓を建てられない場合もある

特に公営の墓地や霊園などではそもそも生前墓の購入自体を受け付けていない所が最近では多く存在します。

理由としては比較的安価な公営の各施設は需要が多く、遺骨が有ることを条件としているからです。

検討する際には事前に確認しておくことをおすすめします。

お墓の維持にお金がかかる

生前墓自体は相続税対策などお金の面でのメリットはありますが、逆に維持費の面でのお金のデメリットも存在します。

生前にお墓を建てる場合、生きているうちから永代使用料や管理費などが発生する為、生前からお金を払い続ける必要があります。

節税対策なら現金で生前墓を購入する

生前墓を購入する際には現金でのお支払いがおすすめです。

先ほどお墓の購入代金は相続税控除の対象外とお伝えしましたが、仮にローンで購入後の支払い中に相続が発生した場合は当然未払い代金に関しては相続人が債務を引き継ぐ必要があり
ます。

そうなった場合、せっかくの節税対策が無駄となる場合があります。

生前墓について考える機会が必要な理由

本記事では生前墓についてメリットや注意点をご紹介しましたが生前墓の『目的』を残されるご家族の為と考えるとメリットの方が大きいと言えるでしょう。

生前墓の用意は自分の為というよりは、残される『家族の為』に行う終活の一つです。

今や30代や40代の方でも終活を始める時代なので60歳を超えてから生前墓について検討することは一般的です。

急に万が一の時が訪れ、残されたご家族がやらなければならないことや考えないといけないことは想像以上に多く大きな負担となります。

生前墓を建てない場合でも自分自身は承継墓がいいのか、それともご家族の負担を減らす永代供養墓でもいいのかご家族と話し合ったり検討する機会になれば幸いです。

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