
長く頑張ってきた社会生活。定年を迎えて家でゆっくりと過ごす生活もいいですがそんな日々も続くと何か物足りない、妻に少しでもいいから稼ぎを求められるなんてことはありませんか?
近年65歳以上の方でも何かしら就業している人口割合が上昇傾向にあり、この上昇傾向は今後増えていく予想がされています。
その背景にはまず高齢化社会における高齢者の方の人口割合が増えたこともありますが、一昔前の高齢者と比較して最近の高齢者は健康的であり体力もあることが要因に挙げられます。
また、メンタル面でも『働きたい意欲』が強い世代でもあり現役思考が高いことも理由に挙げられるのではないかと思います。
それに家にずっといて運動不足になるよりは、無理しない程度に何かしら身体や頭を動かしたいという方も少なくないのではないでしょうか。
再雇用は考えていないけど再就職でどこかいいところがあれば・・・
そんな考えをお持ちの定年を迎えた世代の方へご参考にしていただければ幸いです。
再就職のメリット
再就職先ではほとんどの場合、定年前にあった自分のポジションや役職、人脈などは関係なく一からのスタートになります。
雇用者や上司はもちろん年下になるでしょう。
最初は慣れないものの年の功からか、意外と変なプライドは邪魔せずむしろ全て一からスタートするということは結構新鮮なものに感じる方も多いでしょう。
第二の社会生活のスタートを切った清々しい気分を感じることもあります。
年齢的に背負うものも少ないので再就職先が嫌だと感じれば辞めてもいいという軽い感じで挑めば気が楽なものです。
そうです。再就職のメリットは人間関係のしがらみのない一から始められる新鮮さと嫌だと思ったら我慢せず辞めていいという気軽さがあるのです。
若い時とはまた違った精神状態で仕事が出来るというのもいいですね。
再就職先は自分にとって『楽』な場所で働く
せっかく一から再就職先を選ぶのなら自分にとって楽な環境で働きましょう。
ここで言う『楽』とは自分にとってストレスや精神的負荷のかからないような環境を選ぶということです。
それが何なのかをよく考えてから再就職先を考えるとよいかもしれません。
例えば事務仕事が楽だと感じる方もいれば、パソコンも苦手でずっと座って事務作業を行うことがストレスに感じる方もいるでしょう。
まずは自分の今ままでの経験上、自分にとってどんな仕事が『楽』なのかじっくりと考える時間を設けてください。
再就職をするなら労働環境を優先する
今まで現役で頑張ってきたのですから定年後、もし働くのなら無理のない働き方が出来る職場を焦らずゆっくりと探すことが良いでしょう。
例えば外仕事/現場系は人手が足らないので年齢関係無しに雇用してもらうのは難しいことではありません。
しかし気持ちはあっても慣れない過酷な労働環境では身体が追い付きません。
他にも外仕事ではガードマン、守衛などがありますが数十年内勤仕事をしていた方が外での仕事に慣れるのは容易ではありません。
特にガードマンはあまり体を動かさないので体温が変化しない為、一日中、冬は寒く夏は暑い状況にさらされ続けます。
健康維持の為に働きに出たつもりが、これでは健康どころか身体を壊すきっかけとなりかねません。
再就職をご検討されている場合は、給料や日給の金額よりも労働環境を優先することが大切です。
再就職をするなら就業規則が明確なところで
無理のない程度に再就職をお考えなら就業時間がはっきりとしているところを選ぶべきです。
残業の有無や就業時間など再就職してから「こんなはずじゃなかった」とならないようにチェックを忘れずに。
雇用形態を選べるなら日中の空いている時間に入りやすいパートタイマーでの就業がおすすめです。
就業前には雇用者と就業時間や休日についてしっかりと確認することが必要です。
気軽に始められる再就職先
上述したように労働環境を優先して尚且つ自分の時間も大切に出来るような再就職先をいくつかご提案させていただきます。
コンビニのパート/アルバイト
おすすめはコンビニ店員です。
最近、日中にコンビニに行くと定年世代の方が働いているのをよく見かけます。
コンビニなら平日の日中に数時間単位でシフトに入れますし、基本的に体力的に辛い作業も特にありません。
ご近所のコンビニだと顔見知りに合うから嫌だと思う方は隣町のコンビニで働いてみてはいかがでしょう。
マンションの管理人
マンションの管理人はマンションに常駐して簡単な清掃や設備点検などを行う仕事です。
コンビニほど募集案件は多くないかもしれませんが雇用形態は契約社員、パート、アルバイト等が多いようです。
マンションの住人との会話もあるのでコミュニケーション能力は少し必要としますが、それは今までの社会経験で培ったもので十分通用するでしょう。
マンションに関する資格もいくつかありますが、管理人の募集必須条件ではないので資格保持者でなくても就職は可能です。
コンビニに比べると業務中、自分の時間をこっそり取れるのでその時間に資格取得の勉強も出来なくはないです。
送迎ドライバー
運転免許をお持ちなら各種施設の送迎ドライバーという選択肢も。
最近では民間施設でも送迎車を複数台完備しているところも増えており、需要があります。
また、60代以上のシニア世代を募集している企業も目立ちます。
飽きることはあっても運転が好きならそこまで苦にならない仕事です。
シルバー人材センター
そんなにお金を稼ぐ必要性はない方ではシルバー人材センターに会員登録をし、月10日程度のペースで働く方もいらっしゃいます。
他の職場とは違って、雇用されるのではなくシルバー人材センターは仕事を請負または委任の形式で仕事を引き受けます。
60歳以上の方が会員なので職場では割と同世代か、入会直後は会員内ではまだ若手扱いになります。
会員間の公平性のため、就業日数は10日前後と働ける日数は少なめですが再就職先であまりにも年の離れた子と仕事をするのが気が進まない方にはおすすめです。
自分の『好き』や『得意』なことを活かす
体力的にきつい仕事は再就職先にはおすすめしないと申しましたが、ご自身が好きなことや得意なことを活かす仕事であれば多少の労力があっても逆にやりがいを感じることもあります。
家事代行サービスで働く
例えば家の掃除が得意な方、掃除を苦と思わない方は家事代行の仕事もあります。
シニア世代の方にとって家事を自分でやらない人なんて裕福な家庭だけだと思われるかもしれませんが近年需要が増えているのです。
その背景には夫婦共働き家庭や独身が多くなったことがあります。
家の中を綺麗にしたり収納が得意であったり、人に喜ばれることが好きな方にはおすすめです。
クラウドソーシングで仕事を受注する
クラウドソーシングとは企業がインターネット上で不特定多数の人に仕事を依頼出来るものです。
パソコンを使った何かしらの技術や経験がある方は登録して損はありません。
最近では会社勤めの方が副業で仕事を請け負って副収入にしたり、学生や主婦も仕事を請け負って収入を得ている方が増えてきました。
発注者も企業に限らず個人で発注する方も多いので個人が個人に発注する仕事もあります。
クラウドソーシングでの仕事は例えば、
ホームページ/ウェブサイトの作成、Webデザイン、広告やチラシの作成、文章作成、イラスト作成、プログラミング、音楽作成、動画作成/編集、写真撮影などの仕事があります。
提供出来るスキルをうまく活用出来れば十分収入に繋げることは可能です。
今では市場が広がり、パソコンを使った仕事以外にも「こんなことも仕事になるの?」と言ってしまうような多種多様な需要がありますのでクラウドソーシングとはどんなものかサイトを見て仕事の需要と供給を確認してみてはいかがでしょう。
幅広い仕事が選べるサイトとして有名なのはクラウドワークスやランサーズが有名です。
↓クラウドワークス公式サイト

今までの人脈を活かして紹介料を稼ぐ
また、現役時代はB to B(Business-to-Business)といって企業対企業の事業に携わっていた方には人を企業に紹介して協力金を受け取るSaleshub(セールスハブ)というサービスもおすすめです。
Saleshub(セールスハブ)の仕組みを簡単に説明すると自分の知り合いを企業に紹介し、商談アポイントをセッティングしたらその企業から報酬として協力金をもらえるシステムです。
企業は求めている人材を募集する為に膨大な求人広告費用を使うよりこのSaleshub(セールスハブ)で求める人材を紹介してもらった方が確実だし協力金も求人費用に比べれば安いのです。
現在、30代〜40代の営業マン・ビジネスマンを中心に登録されていますが60代以降、定年後の方でももちろん登録出来ます。
むしろ定年前後の方のほうが役職者や役員クラスの知り合いが多いことからSaleshub(セールスハブ)では60代以上、定年後の方の登録を積極的に勧めている動きがあります。
登録や利用料は無料なのでご興味のある方は登録してみてはいかがでしょう。
↓Saleshub公式サイト

いかがでしたでしょうか、ご紹介した再就職先の案はほんの一部ですが少しでもご参考にしていただければ幸いです。
再就職先を探すときのポイントとしては自分にとって出来るだけ『楽』な仕事を見つけることです。
それを念頭において焦らずにじっくりと採用情報を見て回ることをおすすめします。