新型コロナの接触感染対策の目的で入居前の室内消毒は有効なの?アパート契約初心者の為に室内消毒についてご説明します。

借主向け

アパートの契約金には敷金・礼金・前家賃・仲介手数料の他、保証料や火災保険など色んな項目があって契約金は意外と膨らみます。中でも今回はその契約金項目のうち「室内消毒」についてやるかやらないかの判断基準にしていただく為にご説明したいと思います。

恐らく多くの場合、入居費用である契約金の説明で一つ一つの項目について不動産屋さんから詳しく説明してもらっている入居希望者さんはいないのかなと思います。

中でも契約金明細が印字された見積書のような書類を渡されて終わり・・なんて人もいます。

多分、そのような扱いを受けた方の多くが気になる項目はだいたい分かります。

それは室内消毒費用・鍵交換費用・エアコンクリーニング費用といったところでしょう。

今回はその中で室内消毒費用について、不動産屋さんに十分な説明を受けていない方の為に記事を作成しましたのでご参考にしてみてください。

室内消毒と室内クリーニングの違いとは

申込をする部屋は室内クリーニング済みなのになぜ入居前に室内消毒が必要なのか疑問に思う方は多いと思います。

室内クリーニングとはあくまで前入居者さんが退去した後に清掃業者による部屋の掃除のことです。

基本的にはフローリング清掃及びワックス掛け、キッチンや洗面所、トイレ、浴室などの水廻りの清掃や内窓やサッシ廻りの清掃をプロの業者が清掃を行います。

目に見える汚れを掃除する室内クリーニングに対して室内消毒は目に見えないウィルスや菌を消毒する作業というイメージと捉えてください。

室内消毒の施工方法

室内消毒の施工方法は消毒成分を噴射機を使ってお部屋の隅々まで噴霧する方法や、締め切った部屋に消毒成分の入った噴射スプレーを設置して一定時間を置いて消毒する方法などがあります。

施工方法や施工業者によりますが時間にして1~2時間程度でどんなに時間がかかっても半日作業の内容です。

室内消毒施工費用の相場

アパートやマンションの1室を不動産屋さんに依頼して室内消毒を行う場合は10,000円~20,000円程度となることが多いです。

噴射スプレーを置くだけの消毒なら不動産屋さんの担当者でも出来るのでそんなに高くないですが、不動産屋さんがプロの消毒業者に依頼するとなれば15,000円以上はするはずです。

この室内消毒の料金が高いと思うか安いと思うかは人の価値観によるものなので個人的意見は差し控えさせていただきます。

人に頼んでやってもらうことなので当然それは材料費だけでは頼めません。そこにプラスして人件費や交通費その他諸経費が上乗せされるのは必然的なことです。

室内消毒料金の値下げ交渉は出来る?

結論から言うと残念ながら室内消毒の値下げ交渉は出来ません。

どうしても値下げ交渉をしてでも室内消毒を依頼したいのなら契約金の他の項目から値下げ交渉を行ってみましょう

契約金の中で値下げ交渉しやすい項目は仲介手数料です。

これは不動産屋さんの手間代のようなもので家賃の1ヶ月分(別税)が上限となっています。

物件自体は既に気に入っていて契約する意思が固まっているのなら仲介手数料の消費税分をカットしてもらうなど数千円の値下げ交渉を試みてもいいと思います。

室内消毒は強制か任意か

室内消毒はアパートやマンションの契約時におけるオプションなので基本的に任意です。

大手の不動産屋さんほど室内消毒は当然のように強制してくるようなところもあるでしょう。

消毒は入居条件の一つと言わんばかりの態度をとられた場合はその先が不安なのでその不動産さん屋さんで部屋を借りるのはおすすめ出来ません。

本来任意であり入居者さんに選択権があることに対して会社の考え方一つで一方的に入居者さんの選択肢を無くしたりするような不動産屋さんはきっとその先の入居期間中や退去する時も入居者さんにとって不利な条件を突きつけてくることでしょう。

室内消毒についての説明や勧誘の仕方で不動産屋さんの資質も判断出来ますので説明担当者さんをよく観察しておきましょう。

なぜ入居申込者負担になるのか?

前入居者さんの原状回復工事の範囲はあくまで基本的に汚損・破損箇所の修理や室内クリーニング(畳があれば畳の表替え)までなので室内消毒は原状回復工事には当たりません。

その為、室内消毒をやるならあくまで新規入居者さんの負担で行うものでオプション扱いなのです。

逆にあなたが部屋を退去する時に室内消毒費用を請求されることはありませんし、仮に入居前に室内消毒をしてから入居したとしても同じことが言えます。

室内消毒を依頼する上で気を付けること

室内消毒に使う成分は人が直接吸い込むと有害です。

消毒施工が終わった後は当然、その業者さんが十分な換気をしていると思いますが繁忙期などで一日に何件も廻っているような多忙な時期はその換気作業が十分でない時があります

その為、部屋の引き渡しを受けたらまず窓を全開して十分な換気を行ってください。

また、室内消毒の料金だけ受け取って施工を忘れた若しくは故意にやっていない場合があります。

まだ記憶に新しい2018年の暮れに起こった消毒用スプレー缶の爆発事故のように料金だけ受け取って消毒を行わなかった大量の消毒スプレー缶をため込んでいる不動産屋さんも存在します。

料金だけ受け取って施工をしないというのは詐欺行為であり許されないことではありますが、3月・4月の繁忙期になると不動産屋さんも業者さんもてんわやんわになるので故意じゃなくても施工の忘れや発注ミスが結構増えるのも実情なのです。

自分の入居期日が迫ってきたらあえて不動産屋さんに電話して「消毒はいつ頃やりますか?もう終わりましたか?」などと煽るのも一つの手段です。

室内消毒の施工はその結果が目に見えないからこそ不動産屋さんを信用するしかないのですが「本当にやってくれますよね?」と冗談半分でプレッシャーをかけるのも忘れずに。

室内消毒の効果は?新型コロナ対策になる?

各不動産屋さんや業者さんによって消毒成分の内容が異なりますのでこの菌に効果があると特定して断言することは出来ません

しかし何もやらないで入居するよりは一定基準の効果が見込める室内消毒施工を行ってから入居する方が菌の除去率という点から考えると当然いいでしょう。

最近では新型コロナウィルスの感染予防から室内消毒をやるかどうか迷う方も多いと思います。

ここで仮に前入居者さんが新型コロナウィルスに感染していたことにして考えてみます。

前入居者さんが昨日退去して今日あなたが入居する場合ではない限り、新型コロナウィルス感染対策を目的として室内消毒施工の意味はないと思っています。

新型コロナウィルスの菌が部屋の各所の表面に付着していたとしてもそのウィルス菌の寿命は木部やプラスチック・ステンレスで2~3日です。

紙や繊維の物になると1週間前後の寿命がありますが室内クリーニングを行っているのでそのような前入居者さんの残置物があることはありません。

結論として前入居者さんが退去して1週間以上経過している場合は仮に前入居者さんが新型コロナウィルス感染者であっても各所に付着したウィルス菌が生きている可能性は低いのです。

新型コロナ感染予防ならセルフ消毒がおすすめ

以上のことから、入居申込時の室内消毒は決してマストではなくあくまで任意のオプション施工ということが改めてご理解いただけたかと思います。

今回なぜ室内消毒について記事を書いたかというとやはり新型コロナ感染予防目的で室内消毒を勧められている方が多いと思ったからです。

室内消毒は前入居者さんが新型コロナに感染していたとしても1週間以上経過していれば各所の表面に付着したウィルス菌は生きていない為、接触感染してしまう可能性はかなり低いと言えます。

それに室内消毒に使う消毒成分がそもそも新型コロナのウィルスに対して有効な成分なのかも分かりません。

仮に新型コロナのウィルスを死滅させる消毒成分で室内消毒施工を行ったとしてもその消毒後に不動産屋さんの担当者など部屋の引き渡し前に色々な人が出入りするのが実情です。

ならば部屋を引き渡してもらった後に荷物を入れる前に新型コロナウィルス菌に有効だと言われているアルコール系の消毒で自らが各所表面の拭き掃除を行う方がよっぽど確実ですね。

室内消毒をやるかやらないか迷っている場合は、まず不動産屋さんにどんな効果がそのくらいの期間見込めるのかを詳しく聞いてみましょう。

それを聞いた上で自分なりに室内消毒の料金が高いのか妥当なのかを自分の責任で判断することが大切です。

室内消毒は「必要ない」「無駄金だ」「ぼったくりだ」とよく言われていますが本当にそうならば世の中の不動産屋さんで室内消毒というオプションはもう存在していないはずです。

人の価値観によっては必要としている人もいますし、需要はもちろんあるものなのです。

室内消毒施工をやるタイミングは入居前しかありませんので広い視野で考えた上で結論を出してみましょう。

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